El Señor Kotsky / コツキーさん
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ある日、キツネが猫のもとへふらりと近づいてきて、尋ねました。
「あなたは、どなたですか?」
猫は答えました。
「私はコツキーさんです」
キツネは、少しも迷うことなく言いました。
「それなら、私の夫になってくださいな。私があなたの妻になりますから」
猫はこれを承諾し、キツネは彼を自分の家へと連れて帰りました。彼女はコツキーさんをとても可愛がり、大切に世話をしました。鶏を捕まえても、自分では食べずに、すべて猫に差し出すほどでした。
ある日、ウサギがキツネの姿を見かけて、こう声をかけました。
「キツネさん、そのうちお宅にごちそうを食べに伺いますよ」
するとキツネはこう答えました。
「今、うちにはコツキーさんが一緒に暮らしているの。あなたのことなんて、あっという間にバラバラにされてしまうわよ」
そう言い残して、キツネは立ち去っていきました……。
「コツキーさん」は、ウクライナの伝統的な民話を下敷きにした絵本です。
年老いたために飼い主から森に捨てられてしまう1匹の猫。
森でキツネと出会った彼は、自らを「コツキーさん」と名乗ります。
堂々とした振る舞いにキツネは、彼を自分の巣穴に連れ帰ります。
森中の動物たちには「コツキーさんはとても獰猛で危険な存在だ」と言いふらします。
噂はまたたく間に広がります。
動物たちは彼に会いたい一心で盛大な宴を用意しますが……。
思い込みや期待によって現実の姿が歪んで見えてしまうことの滑稽さがどのように独り歩きしていくか、素朴な民話の骨格に、Haidukならではの光と陰影を活かした絵づくりが単なる寓話以上の奥行きを持つ一冊に仕上がっています。
本書は2025年、ボローニャ国際児童図書展の「Bologna Children’s Book Fair-Fundación SM 国際イラストレーション賞」を受賞しました。
Maria Haiduk(マリア・ハイドゥク)はウクライナ・ヘルソン出身で、リヴィウ国立芸術アカデミーに籍を置きながら創作を続けてきました。
この賞を主催するのは、スペインの出版社SMグループの文化財団「Fundación SM」。同財団は児童・青少年文学の振興を目的に、ボローニャ・ブックフェアと共同で新進イラストレーターを対象とした国際賞を毎年授与しており、今回で15回目を迎えます。
El Señor Kotsky
Ilustrador:Haiduk, Maria
[Información]
Publisher:Sm
Ean: 9788410555389
Collection:Premio Bolonia
Language:Castellano
Edition Date:16-04-2026
[Technical details]
Encuadernación:Cartoné
Nº páginas:40
Medidas:250 x 287 mm
[Referencias bibliográficas]
Un cuento popular ucraniano en el que un gato viejo es abandonado por su dueño en un bosque. Allí conoce a una zorra a la que dice que él es el señor Kotsky. Ella lo admira y lo lleva a vivir a su guarida y dice a todos que el señor Kotsky es feroz y peligroso.
En el bosque se corre la voz y varios animales quieren conocerlo, así que le invitan a un festín, pero se esconden por miedo a que los ataque.
Un divertido cuento infantil sobre el engaño y la capacidad de ver la realidad con una mirada distorsionada por nuestras expectativas.
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